・そもそもグラボってなに?
・Premiere Proで動画編集をするときにグラボは必要なの?
・動画編集に適したPCのスペックを知りたい
動画編集を始めたいと思っている方のなかには、グラボについて詳しく知りたい方も多いでしょう。
また、動画編集に必要なPCのスペックについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
グラフィックボード(グラボ・GPU)とは?
グラボとはグラフィックボードの略であり、別名GPUとも呼ばれています。(以下:グラボ)
グラボは、画面に映像を表示させるための部品です。PCの内部に搭載されています。
GPUをわかりやすく例えるなら、「GPU=映像専門の頭脳」です。そのため、Premiere ProやAfter Effectsで合成やアニメーションなど、重たい作業をする人には必須と言えます。
グラボの種類
グラボは「内蔵GPU」と「独立型GPU」の2種類あります。(内蔵GPUは、オンボードグラフィックとも呼ぶ)
【内蔵GPUと独立型GPUのメリット・デメリット】
種類 | メリット | デメリット |
内蔵GPU | ・消費電力が少ない
・ |
・独立型GPUと比べて性能が低い |
独立型GPU | ・内蔵GPUよりも性能が高い | ・比較的高価 |
一般的なPCにはオンボードと呼ばれる仕組みが採用されていますが、ゲーミングパソコンなどはGPUを独立させて更に高性能な処理技術を発揮します。
高度なカラーグレーディングや、4K60Pなどフレームレートの高い画像を扱うならGPUが独立したものがおすすめです。
グラボを搭載するメリット
グラボを搭載するメリットは、以下の通りです。
【グラボを搭載するメリット】
・臨場感たっぷりの3Dグラフィックゲームを楽しめる
・DVD、Blu-ray映像が綺麗に見れる
・イラストやデータ処理が快適になる
・マルチモニターでも動作が滑らか
PCでイラストを描いたり重たいデータを扱う動画を編集したりするなら、GPUは必須です。
一方で、文書作成やメール、YouTubeなどの動画視聴をメインにしているならGPUの優先度は高くありません。
Premiere Proの推奨スペック|Mac・Windows
動画編集に必要なPCのスペックは、用途によって異なるので一概に決めることはできません。
PCの買い替えや新規購入を検討している方は、Adobeが公開しているPremiere Proの最小仕様・推奨仕様を参考にしてください。
【Windows版】Premiere Proの最小・推奨仕様
【Premiere Proの最小・推奨仕様】
最小仕様 | 推奨仕様 | |
プロセッサー | Intel 第6世代以降のCPUまたはAMD Ryzen 1000シリーズ以降のCPU | Intel 第7世代以降のCPUまたはAMD Ryzen 3000シリーズ以降のCPU |
オペレーティングシステム | Microsoft Windows 10 | Microsoft Windows 10 |
RAM | 8GBのRAM | HD:16GBのRAM
4K以上:32GB |
GPU | 推奨グラフィックカード参照 | 推奨グラフィックカード参照 |
ハードディスク容量 | 8GB以上 | ・アプリ用のインストールとキャッシュ用に内蔵高速SSD
・メディア用に追加の高速ドライブ
|
画面解像度 | 1,280×800 | 1,920×1,080 |
ネットワーク | ASIO互換またはMicrosoft Windows Driver Model | ASIO互換またはMicrosoft Windows Driver Model |
【Mac版】Premiere Proの最小・推奨仕様
【Premiere Proの最小・推奨仕様】
最小仕様 | 推奨仕様 | |
プロセッサー | Intel第6世代以降のGPU | Intel第6世代以降のGPU |
オペレーティングシステム | mac OS v10.15(Catalina)以降 | mac OS v10.15(Catalina)以降 |
RAM | 8GBのRAM | HD:16GB
4K以上:32GB |
GPU | 2GBのGPU VRAM | 4GBのGPU VRAM |
ハードディスク容量 | 8GB以上(インストール時には追加の空き容量が必要) | ・アプリ用のインストールとキャッシュ用に内蔵高速SSD
・メディア用に追加の高速ドライブ |
画面解像度 | 1,280×800 | 1,920×1,080以上 |
ネットワークストレージ接続 | 1ギガビットイーサネット(HDのみ) | 4K共有ネットワーク ワークフロー用に10ギガビットイーサネット |
Adobeが公開しているPremiere Proに必要なシステム構成は、Premiere Proの仕様変更とともに変わることがあります。
詳細については「Premiere Pro 必要システム構成」をご覧ください。
動画編集はデスクトップPCとノートPCどちらが良いのか?
・動画編集をするためにPCを購入したい
・デスクトップPCとノートPCどちらがいいのかわからない
結論から申し上げると、ご自身の用途によって異なります。どちらもメリット・デメリットがあるので、あらかじめ特徴を抑えておきましょう。
【ノートPCとデスクトップPCの違い】
ノートPC | デスクトップPC | |
携帯性 | ○ | × |
収納性 | ○ | △ |
拡張性 | △ | ○ |
コスパ | △ | ○ |
デスクトップPCは後からメモリの増設やグラフィックボードの交換ができます。また、故障したパーツを交換できるのも魅力です。
また、同様のスペックを搭載している場合、ノートPCよりもデスクトップPCの方が値段が安いこともあります。
デスクトップPCの魅力
【デスクトップPCの魅力】
・用途によって高性能なグラボに交換できる
・HDD/SSDを追加できる
・重たい作業もサクサク行える(スペックにこだわれるため)
・ディスプレイが大きいので細かい作業もスムーズに行える
最初はスペックが低いデスクトップPCだったとしても、用途に応じて各種スペックをカスタマイズできるのが魅力です。
ノートPCの魅力
【ノートPCの魅力】
・場所を選ばずに動画編集ができる
動画編集を基準に考えると、ノートPCの魅力はいつでもどこでも動画編集ができることです。
動画編集だけではなく、文書作成やメールなどビジネス用途としても検討しているならノートPCの方が実用的でしょう。
デスクトップPCと比較するとややコスパは悪くなりますが、携帯性を重視している方はノートPCがおすすめです。
まとめ
今回は、Premiere Proで動画編集をするときにグラボは必要なのか?について解説しました。
【おさらい】
・グラボとはグラフィックボードの略であり、別名GPUとも呼ばれている
・グラボとは画面に映像を表示させるための部品
・高度なカラーグレーディングや、4K60Pなどフレームレートの高い画像を扱うならGPUが独立したものがおすすめ
・Mac、WindowsによってPremiere Proの最小、推奨仕様が異なる
スライドショーやVLOGなどの簡単な動画編集をする場合には優先度は低いものの、3D映像やアニメーションなど重たい動画編集をするならGPU搭載のPCがおすすめです。
PCを新規購入または買い替えを検討しているなら、用途を基準にノートPCかデスクトップPCか決めましょう。
コストや拡張性、作業効率など総合的に比較すると、ノートPCよりもデスクトップPCがおすすめです。
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