【簡単5ステップ】Photoshopでレイヤーサイズを変更する方法

・Photoshopのレイヤーサイズを変更する方法を知りたい

・レイヤーサイズとカンバスサイズの違いはなに?

・レイヤーサイズを変更するときの注意点を知りたい

Photoshopは、Adobe社が手がける画像編集・加工ソフトです。さまざまな機能が搭載されており、合成画像やYouTubeのサムネイルを作成できます。

今回はレイヤーサイズを変更する方法を解説します。また、カンバスサイズとレイヤーサイズの違い、レイヤーサイズを変更するときの注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次

レイヤー・カンバスとは

Photoshopには、レイヤーサイズとカンバスサイズがあります。

【レイヤーとは】

レイヤーとは、画像を編集するための透明なシートです。レイヤーを使って編集することで、合成や画像への文字入力、シェイプ作成などの効果を加えられます。

【カンバスとは】

カンバスとは、作業できる範囲のことです。「カンバス=机」と表されており、あらかじめ決められた範囲内で作業することを意味しています。

レイヤーサイズとカンバスサイズの特徴

レイヤーサイズとカンバスサイズの特徴、以下の通りです。

【レイヤーサイズとカンバスサイズの違い】

・カンバスサイズは作業領域

・レイヤーサイズはカンバスサイズに合わせたもの

・レイヤーサイズは指定されているものではない

・レイヤーサイズ変更ではレイヤーのみ拡大・縮小する

レイヤーはサイズを自由自在に変更できるのが特徴です。

Photoshop|レイヤーサイズの変更方法を解説

【Photoshop|レイヤーサイズを変更方法】

  1. レイヤーの分割
  2. レイヤーを拡大・縮小する
  3. 縦横の比率を固定しないサイズ変更
  4. レイヤー内の画像は一括できれいに変形できる
  5. 複数レイヤーを一括で拡大・縮小できる

上記の手順に沿って操作を進めることで、簡単にレイヤーサイズを変更できます。縦横比率を解除する方法も解説するので、参考にしてみてください。

また、同じ方法を用いて回転や「ゆがみ」加工も適用することも可能です。

①レイヤーの分割

Photoshopで画像を作成する前に、あらかじめ複数のレイヤーを作成しておきましょう。

いくつものオブジェクトを1つのレイヤーに配置すると、レイヤーごとの表示・非表示、重なりの編集がしにくくなります。

レイヤーの数に正解はありません。ご自身が作業しやすいように複数のレイヤーを表示させてください。

Photoshop|レイヤーサイズの変更_レイヤーの分割

上記画像の通り4つのレイヤーを作成して、丸・四角・三角・五角形の図形を描きました。

【レイヤーと図形の関係】

・レイヤー1:四角形

・レイヤー2:丸

・レイヤー3:三角形

・レイヤー4:五角形

レイヤーを4つ作成した理由は、図形を1つずつ編集したいと思ったからです。

②レイヤーを拡大・縮小する

サイズ変更したいレイヤーを選択した状態で、Photoshopのツールバーから「編集」→「変形」→「拡大・縮小」の操作をおこないます。

Photoshop|レイヤーサイズの変更_レイヤーを拡大・縮小する

すると、上記画像の通りレイヤー①に追加した四角形のサイズを変更できるようになりました。

「拡大・縮小」だけではなく、「ゆがみ」「回転」「自由変形」など、さまざまなカタチに変更できます。

③縦横の比率を固定しないサイズ変更

Photoshopで新規ドキュメントを作成したときには、あらかじめ画像の縦横比率が決まっています。縦横比率にとらわれずに図形を自由自在に変形させるなら、比率の固定解除をおこなってください。

Photoshop|レイヤーサイズの変更_サイズ変更

縦横比率の固定を解除するときは、「変形」にある鎖のマークをクリックするだけです。選択解除の状態で図形のカタチを変えてみましょう。

Photoshop|レイヤーサイズの変更_サイズ変更2

縦横比率の固定を解除すれば、上記画像の通りつぶれた丸を作ることもできます。

縦横比率を固定したいときは、「変形」の鎖マークを選択するか、キーボードの「Shift」を押しながら拡大・縮小する方法があります。

④レイヤー内の画像は一括で変形できる

同じレイヤー内に複数のオブジェクトがある場合、同時選択しながら「拡大・縮小」すると、一括でサイズ変更ができます。

【レイヤー内の画像を一括で変形する手順】

  1. 対象のレイヤーを選択する
  2. キーボード「Shift」を押しながら複数のオブジェクトをクリックして選択する
  3. 縦横比を固定するなら「Shift」を押しながらサイズを変更する(固定しないなら、Shiftは押さない)
  4. 配置を変更する

今回は、レイヤー2に描いた2つの青丸のサイズを変更します。

Photoshop|レイヤーサイズの変更_画像は一括で変形

キーボード「Shift」を押しながら、2つの青丸を選択。そして、図形を好きな大きさに「拡大・縮小」させます。

縦横比を固定するなら、キーボード「Shift」を押したままカーソルでサイズを変更してください。

Photoshop_カーソルでサイズを変更

上記画像の通り、他の図形のサイズはそのままで、青丸だけ小さくすることができました。

キーボード「Shift」を押さずに「拡大・縮小」させることで、潰れた丸などの表現が可能です。

⑤複数のレイヤーを一括で拡大・縮小できる

【④レイヤー内の画像は一括で変形できる】の方法を応用することで、複数のレイヤーを一括で拡大・縮小できます。

【複数のレイヤーを一括で拡大・縮小する方法】

  1. キーボード「option」を押しながら対象のオブジェクトを選択する
  2. 縦横比を固定するなら「Shift」を押しながらサイズを変更する(固定しないなら、Shiftは押さない)
  3. 配置を変更する

まず、キーボード「option」を押しながら対象のオブジェクトを選択します。

Photoshop|レイヤーサイズの変更_オブジェクトを選択

上記画像では左下の三角形と右上の四角形を選択しています。ご自身がどの図形を選択してるのか確認したいときは、レイヤーをご覧ください。

Photoshop|レイヤーサイズの変更_オブジェクトの確認

レイヤー1とレイヤー3が選択状態だとわかります。このままキーボード「Shift」を押しながらサイズを変更します。

Photoshop|レイヤーサイズの変更_最終結果

すると、上記画像の通り左下の三角形と右上にある四角形の「大きさ」と「位置」が変わりました。

Photoshop|レイヤーサイズ変更の注意点

【Photoshop|レイヤーサイズ変更時の注意点】

・背景レイヤーはサイズ変更に対応していない

・レイヤーロック状態ではサイズ変更ができない

Photoshopで背景レイヤーに設定している場合はサイズ変更できない

レイヤーサイズを変更するときは、レイヤーパネルの一番下にあるレイヤーパネルの一番下にある「背景レイヤー」を「通常レイヤー」に変換してください。

以下画像の通り、レイヤーの横に鍵アイコンが表示されているとレイヤーに対して編集を加えられません。

Photoshopでレイヤーに鍵がある場合はサイズ変更できない

レイヤーのサイズを変更するなら、鍵のアイコンをクリックしてレイヤーのロックを外してください。

Photoshopで複数のオブジェクトを編集していると、誤ってレイヤーごと削除してしまうことがあります。そんなミスを防止するときに活躍するのがレイヤーのロック機能です。

完成したイラストや図形などをレイヤーごとロックしておけば、誤操作によって編集が書き換えられたり、削除したりするミスを防ぐことができます。

まとめ

今回は、レイヤーサイズの変更方法を紹介しました。

【おさらい】

・レイヤーとは、積み重ねられた透明フィルムのようなもの

・複数の画像を使った合成や画像への文字入力、ベクトルシェイプの追加などの特殊効果を加えられる

・複数のレイヤーを作成しておくと編集の作業効率が上がる

・レイヤーサイズの変更は数ステップでできる

Photoshopにおいて、レイヤーサイズの変更は基本でありとても重要なポイントです。ぜひ本記事の内容を参考に、実践してみてください。

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