Illustrator（イラレ）で図形にグラデーションをかける方法を解説

• Illustratorでグラデーションを作成する方法を知りたい
• グラデーションの種類ってどのくらいあるの？
• グラデーションをスウォッチとして保存したい

こんな悩みに答えます。

Illustratorは便利な機能が搭載されていますが、操作が複雑で困っている人は多いでしょう。

そこで今回は、Illustratorでグラデーションを作成する方法と、スウォッチとして保存する方法を徹底解説します。

冒頭ではグラデーションの種類についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

*文字にグラデーションをかけたい場合は「イラレの文字にグラデーションをかける方法」の記事をご参考ください。

Illustrator｜グラデーションとは

Illustratorのグラデーションとは、1つのカラーから他のカラーに徐々に変化させる表現方法です。

グラデーションを使用すると、作品に立体感を出したり幻想的な演出ができたりと、クリエイティブな印象を与えられます。

Illustratorでは、グラデーションパネル・グラデーションツール・コントロールパネルなど、さまざまなツールを使ってグラデーションを作成・適用できます。

Illustrator｜グラデーションの種類

Illustratorでは、以下の3種類のグラデーションを作成できます。

• 線形グラデーション
• 円形グラデーション
• フリーグラデーション

【線形グラデーション】

線形グラデーションとは、A地点からB地点へカラーを一直線にブレンドする方法です。

【円形グラデーション】

円形グラデーションとは、ある地点から別の点へカラーを円形にブレンドする方法です。

【フリーグラデーション】

フリーグラデーションとは、シェイプ内で指定したカラー分岐点を順序・ランダムに変化させる方法です。

フリーグラデーションは、以下の2つのモードで適用できます。

• 点：カラー分岐点の周囲の領域に陰影をつける
• 線：線の周囲の領域に陰影をつける

イラストレーターで図形にグラデーションを適用する方法

ここからは、代表的な線形グラデーションの作成方法をご紹介します。

線形グラデーションの作り方

1. 長方形ツールで図形を描く
2. グラデーションツールをクリックする
3. グラデーションの濃さを調節する

長方形ツールで図形を描く

新規ドキュメントを作成後、「長方形ツール」を使って図形を描きます。

※今回は例として「長方形ツール」を使っているため、「楕円形ツール」や「多角形ツール」でも構いません。

「長方形ツール」で図形を描いた後でも「塗り」の色を変更できるので、この段階で指定する必要はありません。

グラデーションツールをクリックする

「ウィンドウ」から「グラデーション」のメニューを選択後、赤枠をクリックしてグラデーションツールを有効にします。

赤枠の右にある「種類」では、線形グラデーション・円形グラデーション・フリーグラデーションの種類を選択できます。

Illustratorは、さまざまなグラデーションのテンプレートを搭載。クリックするだけで印象的な作品に仕上げられます。

グラデーションの濃さを調節する

グラデーションの濃度を変更するときは、赤枠部分のグラデーションスライダーを使います。

丸いアイコンはグラデーションを変更する位置を表しており、マウスで左右に移動させながら仕上がりを調節します。

また、不透明度は濃度を表しており、指定した場所の色を濃くしたり薄くしたりできます。

Illustrator｜線形グラデーションの修正方法

線形グラデーションの修正方法について解説します。

1. オブジェクトを選択する
2. 「グラデーションを編集」をクリックする
3. カラーを調節する

長方形ツールで描いた図形を選択後、グラデーションツールのメニュー内にある「グラデーションを編集」をクリックします。

すると、図形をまたぐ線が表示されるため、カーソルを動かしながら色の濃さや角度、不透明度、位置、アスペクト比などを編集します。

ほかにも、コントロールパネル・プロパティパネルからカラー・原点・不透明度・位置・角度を変更できます。

線形グラデーションはさまざまな種類があります。代表的な表現方法は以下の通りです。

グラデーションの適用方法には正解がないため、クリエイティブなアイディアを演出できるチャンスです。さまざまな方法を試してみましょう。

Illustrator｜スウォッチを使用する方法

スウォッチとは、カラーや濃度、グラデーション、パターンに名前を付けたものです。

ドキュメントに関連付けられたスウォッチは、スウォッチパネルに表示されます。

Illustratorでは、長方形ツールや楕円形ツール、多角形ツールを使って作成した柄・模様をオリジナルパターンとして保存することができます。

「パターンオプション」パネルを開く

アートワークが選択された状態で「パターンオプション」パネルを開きます。

Illustratorのメニューにある「ウィンドウ」から「パターンオプション」の手順です。

アートボード上のオブジェクトを調節する

好みの向きや大きさになるように、選択ツールを使ってオブジェクトを調節します。

タイルの形や間隔を調節

• タイルの種類：グリッドやレンガ、六角形から選択
• オブジェクトにタイルサイズを合わせる(オン)：タイルのサイズが、アートワークのサイズに合わせて自動調節する
• 縦と横の間隔：タイル同士の間隔を調節する
• 重なり：左を前面へ、下を前面などの組み合わせが可能

パターンに名前をつけてスウォッチに保存する

「パターンオプション」内にある「名前」に任意の名称を指定して、完了をクリックします。

完了をクリックすると、スウォッチパネルにグラデーションのパターンが登録されるため、次回からクリックするだけで同じ表現を適用できます。

まとめ

今回はIllustratorを使ってグラデーションを作成する方法をご紹介しました。

• グラデーションとは、1つのカラーから他のカラーに徐々に変化させる表現方法
• 作品に立体感を出したり幻想的な演出ができたり、クリエイティブな印象を与えられる
• Illustratorにあるグラデーションは「線形グラデーション・円形グラデーション・フリーグラデーションの3種類
• グラデーションはテンプレートが搭載しているので、初心者でもクオリティの高い表現ができる
• グラデーションパターンをスウォッチに保存しておくと、次回からグラデーションを作る必要がない

Illustratorのグラデーションは、利用者の世界観や個性を表現できる機能です。カラーや不透明度、角度、濃度などに正解はないので、何度も練習してオリジナルのグラデーションを作ってみましょう。

また文字にグラデーションをかけたい場合は「イラレの文字にグラデーションをかける方法」の記事をご参考ください。

その他イラストレーターの使い方については「イラストレーターのカテゴリ」か、下記検索画面よりご確認くださいね。

イラレのグラデーションに関する「よくある質問」

イラレでグラデーションができない…理由は？

イラレでグラデーションができない場合は、以下の理由があります。

• ダイレクト選択ツールになっていない
• 塗りをアクティブにしていない
• カラーモードがグレースケールになっている