- Adobeの買い切り版ソフトがあるのか知りたい
- Adobeソフトをお得に利用する方法を知りたい
- 動画編集やイラスト制作、画像編集ができる買い切り版ソフトはあるの?
こんな悩みに答えます。
またAdobeソフト以外でおすすめの買い切り版ソフトを「動画編集・イラスト制作・画像編集」別に紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
Adobeは一部のソフトを除いて買い切り版を廃止
Adobeは一部を除いて買い切り版ソフトの販売を廃止しています。
数年前までは買い切り版ソフトが販売されていましたが、2013年以降からサブスクリプション(月額制)プランに移行。PhotoshopやPremiere Pro、Illustratorなどのソフトはサブスクリプションのみ対応しています。
【Adobeが買い切り版を廃止した理由】
①海賊版ソフトの流通
海賊版とは、データを無断で複製して製造・流通させた違法な製品です。Adobeソフトだけではなく、音楽や映画などの海賊版が社会問題となりました。
アドビのソフトウェアは、一部製品を除き、第三者への譲渡・販売を禁止しています。譲渡が可能な製品についても、中古販売会社やインターネットオークションサイトで扱われている中古品とされているソフトウェアには、偽造品、非正規品が多く含まれていることが確認されています。このような製品にはセキュリティとコンプライアンスのリスクが伴います。
ウイルスやスパイウェアによってクレジットカード番号や個人情報が漏えいするリスクもあるため、Adobeソフトを購入するときは正規店から最新版を購入するのがおすすめです。
②各種バージョンアップがしやすい
時代の流れとともにAdobeの各種ソフトも常にバージョンアップしています。買い切り版の場合はセキュリティのアップデートや技術サポートの提供がないため、安全に使用できるとは言えません。
一方でクラウドサービスであれば各種アップデートに対応しているため、セキュリティやバグの発生時も安心です。
買い切り版ソフトのバグを修正しようと思っても古い情報ばかりで役に立たないはずです。
Adobeの買い切り版ソフトは2種類ある
Adobeの買い切り版ソフトは2種類あり「Premiere Elements」と「Photoshop Elements」です。
【Adobeが販売している2種類の買い切り版ソフト】
・Premiere Elements
・Photoshop Elements
Adobeは一般的なソフトの他にも「Elementsファミリー」と呼ばれるソフトも手がけています。
Elementsは、機能や作業スペースを省略することで初心者でも使いこなせる仕様になっているのが特徴です。
Premiere ProとPremiere Elementsの違い
【Premiere ProとPremiere Elementsの違い】
・プロ向けか初心者向けか
・搭載されている機能
・料金
①プロ向けか初心者向けか
Premiere ProとPremiere Elementsはどちらも動画編集ソフトですが、対象者が異なります。
・Premiere Pro:初心者〜上級者
・Premiere Elements:初心者
Premiere Proは動画編集に必要な全ての機能を搭載したソフトです。スライドショー制作やVLOG、3DやCGを使った動画制作もできます。
一方で、Premiere Elementsはメニューボタンやガイド表示など、初心者を想定した機能を搭載しています。
手軽に動画制作ができるのは魅力ですが、エフェクトやトランジション、カラー補正などの細かい調節ができません。
②搭載している機能
Premiere Elementsは、誰でも簡単にクオリティの高い動画を作れる「自動編集」機能を搭載しているのが魅力です。
【自動編集の特徴】
・エフェクトやトランジションの効果をリアルタイム表示できる
・ノイズ軽減エフェクトの搭載
・各種エフェクトによってシネマティック風の映像表現ができる
・AI技術であるスマートトリミングを搭載
・アニメーションマットオーバーレイの搭載
初心者向けに機能を落としているのではなく、より簡単にクオリティの高い動画が作れるようになっています。
③料金プラン
Premiere ProとPremiere Elementsの大きな違いは料金プランです。
・Premiere Pro:サブスクリプション
・Premiere Elements:買い切り
冒頭でも述べた通り、Adobeは一部ソフトを除いてサブスクリプションに移行しています。その一部のソフトこそ「Elements」なのです。
【Premiere Proのプラン】
プラン | 料金価格 |
---|---|
年間プラン(月払い) | 3,280円 |
年間プラン(一括払い) | 34,680円 (月換算で2,890円) |
単体プラン(月払い) | 4,980円 |
【Premiere Elementsのプラン】
プラン | 料金 |
---|---|
Premiere Elements | 19,580円(買い切り) |
一般的な買い切り版ソフトの場合はセキュリティや技術サポートのアップデートに対応していないことも珍しくありません。しかしAdobeの「Elements」シリーズではソフトのアップデートに対応しているのです。
【Premiere Proはこんな人におすすめ】
・定期的に動画編集の仕事をする人
・3DやCGなど凝った演出をしたい人
・動画クリエイターとして活動したい人
\ まずは無料体験版から /
【Premiere Elementsはこんな人におすすめ】
・手軽にクオリティの高い動画を作りたい人
・少しでもコストを抑えたい人
\ 趣味で使いたい人向け /
PhotoshopとPhotoshop Elementsの違い
【PhotoshopとPhotoshop Elementsの違い】
・料金プラン
・機能
・作業画面
※料金プランについては、【Premiere ProとPremiere Elementsの違い】の章でも解説しているため割愛します。
①機能
PhotoshopとPhotoshop Elementsは機能が大きく異なります。具合的には以下のような機能が使えません。
【Photoshop Elementsでできないこと】
・トーンカーブを使ったコントラストの調節
・印刷用カラーモード「CMYK」
・16bitモードの画像編集
・ぼかし機能の種類が少ない
・扱えるデータが少ない
・保存できる画像形式が少ない
・スマートオブジェクトが使えない
・HDR合成ができない
・クイックマスクモードが使えない
・3D系の画像編集ができない
など
機能が豊富なのはPhotoshop。一方で、Photoshop Elementsはあらゆる機能が簡素化されているため、初心者にとっては使いやすいと感じるでしょう
どちらが優れているというわけではなく、用途や目的によって選ぶソフトが異なります。
②作業画面
Photoshopはあらゆる機能が搭載されているため、作業画面も複雑になっています。慣れるまでに時間がかかりますが、扱っていくうちに細かい作業もできるようになります。
一方で、Photoshop Elementsは作業画面がシンプルなのが特徴。初めて使用する方も直感的に操作できるはずです。また、Photoshopにも自動編集機能が搭載されているため、作業がはかどります。
【Photoshopはこんな人におすすめ】
・高度な画像編集機能を求めている人
・仕事として画像編集を行う人
\ まずは無料体験版から /
【Photoshop Elementsはこんな人におすすめ】
・簡単な画像編集機能だけで十分な人
・スマートフォンなどで撮影した画像を編集したい人
・少しでもコストを抑えたい人
\ 趣味で使いたい人向け /
Adobeの買い切り版を購入する前に無料体験を使ってみよう
・買い切り版のソフトで失敗したくない
・実際にPremiere ElementsとPhotoshop Elementsを使ってみたい
Adobeは買い切り版を使うか使わないか悩んでいる人もいると思いますが、Adobeはそんな人の為に無料体験版が使えるようになっています。
【Elementsの無料体験版】
・Elementsシリーズの無料体験期間は30日間
・モバイルには対応しておらずPCが必須
通常、Premiere ProやPhotoshopの無料体験期間は登録日から7日間です。一方で、Elementsシリーズの無料体験期間は30日間と長いのが魅力。じっくり使って購入の判断ができます。
3種類以上のソフトを使うならAdobe CCがおすすめ
もし複数(3つ以上)のソフトを使いたいと思っているなら、単体プランで契約するのではなく「Adobe Creative Cloudプラン(Adobe CC)」がおすすめです。
写真加工・編集・イラスト制作・動画編集など、Adobeの主要ソフトが揃っているため、まさにクリエイター向けのプランと言えるでしょう。
ソフト名 | 価格 (単体プラン・年間月々払いの場合) |
---|---|
Illustrator (イラストレーター) | 3,280円 |
Photoshop (フォトショップ) | 3,280円 |
Premiere Pro (プレミアプロ) | 3,280円 |
Adobe CC (コンプリートプラン) | 7,780円/月 *年間プランの場合 |
このように3種類のソフトを単体プランで契約した場合、月々9,840円かかりますが、Adobe CCの個人プランは、月々7,780円と毎月2,060円お得に使うことができます。
そのため、コンプリートプランを利用することで、コスパよく最新のアドビ製品を使うことができますよ。
\ まずは無料体験版から /
【クリエイター向け】Adobe以外に買い切りできるソフト3選
・Adobe以外で買い切りできるソフトを知りたい
・なるべく導入コストを減らしたい
ここからはAdobe以外でおすすめの買い切りできるソフトをご紹介します。「動画編集・イラスト制作・画像編集」別にご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
動画編集|Final Cut Pro
・Appleが開発と販売を手がける動画編集ソフト
・Mac OS向けなのでWindowsには対応していない
・基本的な機能からクリエイター向けの本格的な機能まで搭載している
・90日間のフリートライアル版を提供している
・高度なカラーグレーディングも可能
イラスト制作|Procreate
・Savage Interactive Pty Ltd.が開発したiPad専用のイラスト制作ソフト
・数百にも及ぶ手作りのブラシ、アートツール、高度なレイヤーシステムを搭載している
・プロのイラストレーターも愛用している
画像編集|Luminar
・AI技術を活用して素早くポートレートを修正する
・自然な太陽光線や合成を作り出す
・ワンクリックで不要なオブジェクトを削除できる
・PhotoshopとLightroomのいいとこどりをした仕様
・日本語をはじめ10言語に対応している
まとめ
今回はAdobeソフトの買い切り版について解説しました。Adobeは一部ソフトを除いて買い切り版を廃止しています。
【おさらい】
・Adobeソフトのなかで買い切り版は「Premiere Elements」と「Photoshop Elements」の2種類
・買い切り版を廃止したのは「海賊版の流通」が大きな原因
・Elementsシリーズは機能を簡素化することで初心者が使いやすくなった
・Elementsシリーズの無料体験期間は30日間
・3種類以上の単体ソフトを利用するならAdobe CCがお得
・Adobe以外にも買い切り版を販売している会社はある
買い切り版ソフトは、単体ソフトに比べてリーズナブルなのがメリットです。少しでもコストを抑えたいと思っている方は、Elementsシリーズがおすすめです。
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